くずーい屑屋でござい
雪やこんこん
岡山市民劇場第488回例会 こまつ座公演
北関東の湯治場にある芝居小屋にたどり着いた「中村梅子一座」
落ち目の一座は座員わずか6人、存亡の危機である。
給金はもらえず、三食にも事欠くありさま残る座員もどこか投げやりだ
一座を引き締め座員の心を一つにするため座長「中村梅子」のしかけに
一座はどうなるか、目が離せない、芝居小屋の女主人との掛け合いは
とめどなく繰り出される芝居のきめ台詞、たまらない!!聞いていて
心地よい芝居のだいご味そのものだ。
芝居の持つ魔力が存分に発揮された井上ひさしの珠玉の作品だ。
それにしても舞台にビュービュー吹き込む雪に30年ほど前に亡くなった
叔父を思い出す、叔父はニューギニアのマノクワリの生き残りだった
加東大介の「南の島に雪が降る」の舞台となった文字通り地獄の戦場だ。
彼らは苦心の末、ジャングルの中の芝居小屋に雪景色の舞台を作った。
東北出身の兵隊は息をのんだという。
絶体絶命の地で観た舞台の思い出を一度聞いたことがある。
芋が木戸銭だったと懐かしそうに言っていたのを思い出す
生きているうちにもう一度その時の話を聞いとけばよかったと思う。
さて次回の例会は当時、加東大介が所属していた前進座の舞台だ
どんな夢舞台に我々を引き込んでくれるか楽しみだ。
牡丹灯籠
マクベス
岡山市民劇場486回例会 劇団東演公演
東演の舞台は2018年に検察官が来演して以来
その時のダイナミックな舞台は大変印象に残っている
演出は同じワレリーベリャコーヴィッチ、サークルメンバーの愛子姉さんは
「これほどすごい舞台はない、なにがなんでも絶対に見逃さない」
一回と言わず二回でも三回でも見たいとすごい意気込み
姉さんの迫力に気圧されながら最終日に観劇(感激)しました
幕開けの異形の魔女のおどろおどろしい姿、舞台の異世界に引き込まれた。
大きな四枚の回転する扉、回転するたびにダイナミックに場面が展開する。
あまりのすごさに終幕の時はヘトヘト、なまの舞台を味わい尽くしました。
愛子姉さんは東演の舞台しかもう観ない!!と宣言・・・・・
ちょっと待って!!次は文学座、こまつ座も来るよ!!困った姉さんです